大好きだけど、大嫌い。
「可愛さ余って、憎さ百倍」という、ことわざもあるように、
好き過ぎたばかりに、その対象が自分の思い通りにならなかった時に
意地を張ったり、拗ねたりして、
「え、別に好きじゃないし!てか、逆に嫌いだし!!」
とか、言っちゃったこと、誰しも経験があるのではないでしょうか。
別に、これは恋愛関係に限ったことではなくて
かの有名な、スラムダンクの名シーン。
膝の怪我が原因で、大好きなバスケを出来なくなり、反動で荒れていた三井君。
他校の不良を引き連れ、バスケ部を廃部に追い込もうとするも、
安西先生の顔を観た途端、忘れていたバスケ愛を思い出す・・・
感動的でしたね。
こういうことって、みんな結構あるんじゃないかなぁ、と思うんです。
私も記事に書きましたが
大好きだったはずの、お菓子づくりが、
儲けや、義務や、他人にコントロールされることで、苦しく辛いものになってしまった・・・
よく、「好きなことは趣味にして、仕事にするものではない」
と言われる所以も、まさしくこういうことだと思うのです。
数年間
「だって、もうやりつくしたから、やりたくないし、出来ないもん!
ほんと、お菓子作るとか無理無理無理~~~!!」
と言っていた私も、最近、ちょっとしたキッカケから作るようになり、最初こそ
「何かめんどくさいな~~」
とか、言ってたのだけど、気が付いてみれば、
「あれ?何か楽しくなって来てる?」
作りたい時に、作りたいものを、好き勝手に作るのは楽しいんです。
思い起こしてみれば、子供の頃、誰に頼まれた訳でもなく、命令された訳でもなく、
「ただ楽しいから」やっていたことなんですよね。
店を閉めてから、やりたいことなんかない、とずっと思っていたけれど、
何もしない、という日々を過ごしてみて気付けたことでした。
諦めてしまったり、忘れてしまったそういうこと、ありませんか?
お菓子作りの他に、好きだったけど、自分に自信が無くてやめてしまったことや、
組織に違和感を感じてやめてしまったものもあります。
まずひとつめ、子供の頃から好きだった、絵を描くこと。
私が得意だったのは、写実的な絵でした。
進路を決めなければいけないとき、美術の方に進みたい気持ちもありましたが、
まぁ、到底親に認めてもらえない、というのもあったけど
自分が不得意な抽象的な分野で、才能に限界を感じ、絶対行き詰まるだろう、と自分自身で制限してしまいました。
自分よりすごいと思うものを見て、諦めてしまったんですね。
そして、もうひとつ。
ケーキの細工が得意だった私は、一度目の離婚の後、マジパン細工と似ている粘土細工(クレイアート)を習い始めました。
細工では入賞経験のある私ですから、他の人より上達も早く、先生も目をかけて可愛がって下さいました。
ここで、出て来るのが、私の苦手なアレです。
女の嫉妬。
他にも、先生の教室運営の大変さを目の当たりにしたり、学校と同じですから、カリキュラムがあって、自分の思い通りのものが作れなかったり(どうしても、先生の好みに変えられてしまう)
協会の在り方とか・・・違和感を感じることがたくさん。
そして、途中で再婚することになって、店をやるために通う事も出来なくなって、辞めざるをえませんでした。
こんなふうに、大好きだったけど、辞めてしまったことって、結構あると思うんですね。
自分の大好きなもので、人に認めてもらえないのは、ものすごく怖い事だったりするし、
何かひとつに絞って、情熱を傾けて継続しなければいけない、という思い込みがあったり。
嫌な事を無理にする必要は無いと思うけど、昔やってたけど・・・みたいなもの、
ちょっと気が向いたときに、このお正月休み中に取り組んでみても良いかもしれませんよ?
もしかしたら、スラムダンクの三井君のように、大活躍するかも!!
私も、お菓子作りと並行して、辞めてしまっていたもの、どんどん表現して行こう!と思います。
こうやって、公に宣言することで、自分の尻を叩きます(笑)